まさかの展開!映画「チェンジング・レーン」あらすじと評価
『たった一つの過ちが、平和な日常を狂わせる』
チェンジング・レーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
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2大俳優の共演
次から次へと面白い作品が生み出される映画の世界。
新作は、時代の先端を切り取っていて、新鮮で面白いもの。
しかし、ふと振り返って、旧作や過去の作品をから良作を発掘するのも映画ならではの楽しみだ。
旧作の中には、たくさんの宝が眠っている。
今回紹介するチェンジング・レーン(2002年公開)は、隠れた佳作。
サミュエル・L・ジャクソンとベン・アフレックの共演というだけで心が踊る。
サミュエル・L・ジャクソンはカメレオン俳優で、どんな役柄にでも染まれる。
ベン・アフレックはオスカー監督でもありながら、自然体な演技ができる俳優としても人気。
この2人の人気俳優が熱演した作品が、チェンジング・レーンだ。
物語のはじまり
若手敏腕弁護士のギャビン(ベン・アフレック)は、法廷に向かうために車を走らせていた。
ドイル(サミュエル・L・ジャクソン)は保険のセールスマンで、離婚裁判のために急いでいる。
ギャビンが電話をしながら雨の中を運転していると、高速道路で車線変更を間違えて、ドイルの車に衝突してしまう。
ギャビンは謝りながら小切手を渡したが、時間がなく急いで車を発進させる。
「Better luck next time(運が悪かったな)」去り際にこんなセリフを残しながら。
しかし、その事故現場に、彼は大切な書類を置き忘れていた。
一方、ドイルは車が動かなくなったまま放置された事に怒り、乗せてくれる人を探すが、そこは雨の中の高速道路、簡単には見つからず途方に暮れた、、。
事態は悪化していく
ギャビンは重要書類を紛失したため、裁判官からすぐに書類を回収するように命じられる。
事故の時に置き忘れたのでドイルが持っていると考え、彼を探し始める。
しかし、ドイルは離婚裁判に間に合わなかったために離婚が確定し、悲観に暮れていた。
そして、ギャビンに怒りを向ける。
ギャビンも、ドイルから書類を回収するためにあらゆる手段で嫌がらせを始め、事態は取り返しのつかない方向へ進んでいく、、。
設定も演技もリアル感がある
車運転でのちょっとした事故は、誰にでも起こり得ることなので、非常にリアル。
自分ならどうするのか、想像しながら楽しむことができる。
2人の演技もリアルで違和感がなく、普通の人達が我を失って変わっていく姿をうまく表現している。
ドイルは嫁と子供を溺愛する普通の父親から、怒りで危険人物へと変化していく。
ギャビンはやり手の弁護士から、手段を選ばない人間へと変わっていく。
果たして彼らは悪人なのか、それとも善人なのか?
そして、この結末はどうなってしまうのか?
展開がスムーズで刺激的
暴走する2人のやり取りが面白く、刺激的。
どこまでいってしまうのかと心配になるが、鮮やかなラストを迎えてくれる。
1時間半という、コンパクトサイズの中で目まぐるしく展開するストーリーが楽しい。
内容は難しくないし、いい意味で分かりやすい。
スピーディで刺激的なので集中できて、後味も良い。
チェンジング・レーンは日常の延長線上がテーマの、誰もが楽しめる万人向けの映画に仕上がっている。
★★★★★★★☆☆☆ 7/10点