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好奇心や創造力は機械を超える【TED】未来の仕事は「仕事」っぽくない?

「週末の我々のように、人間を人間たらしめる好奇心や創造力が、情熱や才能を解き放ちます。そしてそれこそが、ロボットが成し得ない仕事の領域になります。」

David Lee

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概要

イノベーションの専門家デイヴィット・リーが、TEDに登壇。

ロボットに仕事が奪われるという現代において、ロボット時代に通用する働き方について講演した。

早速、その内容をシェアしよう。

 

内容

最近懸念されている話題で、技術が賢くなるにつれて、将来は仕事がなくなってしまうというものがあります。

自動運転車が、その際たる例です。

自動運転車は、様々な観点から、素晴らしいものになるでしょう。

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アメリカ50州のうち29州で就業人口が最も多い仕事は、運転手です。

人間が、車の運転や料理、病気の診断もしなくなったら、こうした仕事はどうなるのでしょう?

 

フォレスター・リサーチは最近の研究で、今後10年で2500万の仕事がなくなると予想しています。

大局的にみると、金融危機で失われた仕事の3倍もの仕事がなくなります。

それも、肉体労働の仕事だけではありません。

ウォール街シリコンバレーでは、機械学習の導入で分析や意思決定の質が、格段に上がってきています。

最高の頭脳を持ち、高給を稼いでいる人たちでさえ、この変化のあおりを受けています。

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明らかなのは、どんな仕事であろうと、その多くの割合で、ロボットやソフトウェアに取って代わられるということです。

だからこそ、FacebookのCEOマークザッカーバーグMicrosoftの創業者ビルゲイツなどが、政府は基礎所得保障をすべきだと言っているのです。

 

しかし、政治家は医療や学校給食に関することでさえ、決められない状況です。

大規模で多額の資金がかかkる、ベーシックインカムの導入を決められるとは思えません。

だからこそ、産業界に携わる私たちが、行動していく必要があります。

 

私たちは、100年かけて農場から工場に仕事場を移し、60年かけてサービス経済を確立してきました。

現代の発展速度に合わせると、10〜15年程度で変化する必要があります。

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将来、私たちの仕事がないという状況を防ぐには、私たちを人間たらしめるものを再発見し、人間を中心に据えた次世代の仕事を作り出し、毎日の仕事で情熱を解き放つことです。

 

今までの仕事は、限定された範囲の中での作業が多い傾向でした。

例えば、レジ係や融資担当、運転手などと狭い職務を作り出し、狭いキャリアを積みます。

 

こうした選択では、2つの危険な副作用が生まれます。

1つは、範囲の狭い仕事ほど、真っ先にロボットに仕事が奪われるということです。

なぜなら、1つの作業に特化したロボットが、一番作りやすいからです。

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もう1つは、範囲の狭い仕事を生み出したことで、世界中の労働者がとてつもなく退屈な仕事生活を強いられているということです。

人間というより、機械のように働かされている仕事というわけです。

このような仕事、例えばオペレーターのような仕事は、機械にとって変わります。

 

仕事が減るのであれば、新しい仕事を生み出す必要があります。

例えば、ロボットは反復作業や細かく条件が決められた仕事は得意ですが、人間には初めての場面に遭遇したとき、創造力と自らの手腕を活用して対処できるという、素晴らしい能力があります。

想定外のことが起こる場面こそ、ロボットでなく人間向けの仕事になります。

 

起業家や技術者は、すでにそんな世界で仕事をしています。

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看護師や療法士も同じです。

 

しかし、ただ仕事場に来て、言われたことだけをやらせる企業はたくさんあります。

もし、ロボットのほうが出来がいいとか、AIのほうが良い判断をするようになったら、一体どうしたらいいんでしょう?

 

ロボット自体が悪いわけではありません。

ロボットには仕事を与えましょう。

手始めに、私たちが最も嫌いな仕事からにしましょう。

面倒な仕事ほど、ロボットに任せると良いのです。

そして人間は、創造性を要求する仕事を、優先的にこなすことが大切です。

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未来の仕事は、今アナリストやスペシャリストと呼ばれている人たちが考えるでしょう。

しかし、そのためには、彼らの探索と創意工夫が欠かせません。

そして、その行動が取れるように、企業は彼らの自由を保護する必要があります。

 

本気でロボットに仕事を奪われたくないなら、リーダーや管理職は人に指示することをやめ、どんな問題を解決したいか、仕事でどんな才能を生かしたいか、そう尋ねるべきです。

 

AI時代に向けて仕事を再設計するにあたり、日々の暮らしの中に、人間らしさを取り入れてください。

週末の我々のように、人間を人間たらしめる好奇心や創造力が、情熱や才能を解き放ちます。

そしてそれこそが、ロボットが成し得ない仕事の領域になります。

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感想

ロボットの技術革新が進み、急速に人間の仕事を代替できるようになっているが、創造性が求められる仕事に関しては、人間の出る幕が続く。

 

言われた仕事だけをやる環境では、創造性は生まれず、単調で退屈な仕事になる。

そして、そんな仕事は、ロボットで代替できるようになる。

 

人間は、週末に過ごしている時のように情熱や好奇心を持って仕事に励むことで、自由にクリエイティブさを発揮することができる。

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リーダーや管理職は、社員や部下が創造性を発揮できるように、環境を整えるべきだ。

創造性を殺すような職場には、未来はないだろう。

 

リーダーも管理職も部下も、単調で限定的な仕事に特化し続けていると、いつの間にか代替可能な存在になるかもしれない。

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