人は、言葉で世界を整理する!【「最強!」の書く技術】要約とレビュー
「最強!」の書く技術
概要
言葉と論理を学ぶことで、書く技術を身に付けることができる。
論理の重要性を知るために、論理の意味を深掘りしている。
論理的な文章を書くための工夫と、テクニックが学べる。
そして、娯楽としての文学について、歴史を紐解いて分かりやすく考察している。
内容
聖書に書かれている、「初めに言葉ありき」の一節は大変興味深い。
言葉がない状態では世界はカオスだったが、言葉が誕生して初めて、すべてのものを整理できるようになった。
言葉の存在でようやく、「天」は「天」になり、「地」は「地」となり、「人間」は「人間」と区別ができるようになった。
このように、人は言葉で世界を整理する。
あらゆるものを言葉に置き換えて、外界の情報を整理することで、人は初めて論理的に考えられるようになった。
つまり、言葉が世界を作っている。
A君・B君・C君は「具体」、3人をまとめると男という「抽象」の概念になる。
そして、男という「抽象」的な言葉があるからこそ、「女」という対立関係の言葉が生まれる。
このことに関しては、世界共通の認識であり、違いはない。
つまり、論理は未来永劫にわたって、普遍的でなくならないものと言える。
→理解できない他者と理解し合うには、論理が有効だ。
論理を用いることで、諸外国の人間や、違う文化圏の人間とも理解し合えることができる。
論理的な文章を書く際には、鮮明な印象を与えるか、具体例や経験を持ち出せるかがポイント。
表現を変えて目の前の世界を捉え直すことで、常に瑞々しい世界を体験することができる。
一つの段落に、一つの主張という決まりを守ると、分かりやすい文章になる。
しっかりとした骨組みを作り、興味を持たせるような具体例などで肉付けをし、比喩などを使って着飾ると良い。
哲学が生まれたギリシャ時代は、ギリシャ市民は働いていなかった。
その頃、労働は奴隷のものだった。
ギリシャ市民は、政治や文学、哲学や音楽などを楽しんでいた。
昔から哲学や音楽は、余裕のある者の嗜みだった。だから労働者しかいない現代では、それどころではないと考えられ、理解者が少ないのかもしれない。
ギリシャ市民は生涯遊ぶ必要があっため、彼らの娯楽であった哲学、文学などの学問は高度なレベルに達した。そのため、現在でも通用するほど、高度な哲学が誕生した。
レビュー
過度な勉強や仕事は、人間性を阻害する。
一方で、遊びや音楽、そして哲学などは、人間性を養う。
働きすぎは、身体を壊し、精神を病ませる。
とはいえ、娯楽を楽しみ過ぎても、規律性や向上心、そしてお金が生まれない。
労働の対価として、最も大きなものはお金だ。
現代は、ギリシャ時代とは違い、誰もが何らかの仕事をしている。
労働も重要だが、バランスが大切だ。
労働と娯楽をバランス良く楽しみ、豊かな人生を歩み続けたい。
そして、このコンテンツの質を上げるため、文章力を鍛えていこう。
「最強!」の書く技術は、文章力を上げたい方、論理的な文章を書きたい方におすすめだ。
興味のある方は、実際に読んでみよう。