脂肪は悪者ではないのか【TED】脂肪とは何か
「脂肪全体が悪いのではなく、良い脂肪もある。体を守るためには、摂取する脂肪の種類を選ぶ必要がある。」
概要
TEDのエデュケーター、ジョージ・サイダーンが、脂肪について講演した。
脂肪は体に悪いと言われているが、そう単純なものではないらしい。
それは一体どういうことなのだろうか?
早速、その内容をシェアしよう。
内容
オリーブオイルは、100%脂肪です。
それ以外は、含まれていません。
一方、ホットケーキミックスの脂肪分は、11%程度です。
それなのに、オリーブオイルは体に良くて、ホットケーキミックスは体に悪いと言われています。
これは一体どういうことなのでしょうか?
体重やコレステロール、心臓病を患うリスクに大きく影響を及ぼすものは、脂肪の摂取ではなく、摂取する脂肪の種類なのです。
そもそも、脂肪とは何でしょうか?
例えば、油の多いサーモンを例にして考えてみましょう。
内臓を抜け細胞組織を抜けて、細胞を覗くと、私たちが脂肪と呼んでいるものは、トリグリセライドという分子であることが分かります。
脂肪の性質には、様々な特徴があります。
個体か液体か、酸化するのか、そして体に良いのか悪いのか。
脂肪酸は、長かったり短かかったりします。
結合の違いもあります。
二重結合が一つ以上あるものは、不飽和脂肪酸と呼ばれます。
不飽和脂肪酸は、ほとんどが体に良いものです。
飽和脂肪酸は、摂りすぎると体に悪いものになります。
不飽和脂肪酸には、大きく分けて2種類あります。
シスとトランスです。
トランス脂肪酸は、聞いたことがあるかもしれません。
トランス脂肪酸は酸化せず、揚げ物の油として安定しています。
また、食感を変えることも可能です。
トランス脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一部ですが、飽和脂肪酸よりも体に悪いです。
そのため、トランス脂肪酸が含まれている食品は、避けたほうがいいです。
成分表に、半硬化油と書かれていたら、それもトランス脂肪酸になるので、避けるべきです。
栄養表示や広告に騙されることのないようにしましょう。
最後に、オリーブオイルと、ホットケーキミックスの話に戻ります。
オリーブオイルは100%脂肪ですが、ほとんどが不飽和脂肪酸で、トランス脂肪酸は含まれていません。
一方、ホットケーキミックスに含まれている脂肪は、大半が飽和脂肪酸かトランス脂肪酸です。
どちらが体に良いのか、もう分かりますよね。
オリーブオイルにはホットケーキミックスの10倍の脂肪が含まれていますが、体に良いのです。
そして、ホットケーキミックスはオリーブオイルの10分の1の脂肪しか含まれていませんが、体に悪いです。
体に良い脂肪か悪い脂肪かを決めるのは、脂肪の形です。
考えるべきは、摂取する脂肪の量ではなく、脂肪の種類なのです。
感想
一般的には、脂肪は悪者として捉えられているので、脂肪はすべて悪いものであると考えれている傾向だ。
しかし、それは間違った認識だ。
脂肪は、悪者ではない。
実際、オリーブオイルは100%脂肪だが、体に良いものとして世界中で知られている。
逆に脂肪分が11%しかなかったとしても、その脂肪の種類が悪いと、身体に悪いものになってしまう。
トランス脂肪酸が含まれている食品は、できる限り避けたほうが良さそうだ。
確かに、マーガリン入りのパンは忙しい朝食にもってこいだが、マーガリンにはトランス脂肪酸が含まれているから危険だ。
他にも、ポテトチップスやインスタントラーメン、アイスクリームやドーナツなどに含まれている傾向がある。
こういったお菓子やジャンク食品は時にはうまいが、食べすぎると体を壊すことに繋がるので、たまに食べる程度にしておいたほうが良い。
質の良い知識を身につけ、摂り入れる食品を選び、大切な自分の体をいつまでも健康に保とう。