ベジタリアンに興味がある人に【TED】ウィークデイベジタリアンのすすめ
「肉食主義か、菜食主義か、二者択一で考えるのではなく、週5日だけ菜食生活をするウィークデイベジを取り入れてみよう。」
概要
環境保全サイトの創設者であり、ジャーナリストとしても有名なグレアム・ヒルが、新しいベジタリアンの形、ウィークデイベジタリアンについて講演した。
ウィークデイベジタリアンとは、一体何だろうか?
そのシンプルでユニークな内容を、早速シェアしていこう。
内容
一年ほど前に、私は自問しました。
これだけ色々なことを知っていながら、なぜベジタリアンになっていないのだろうと。
私は地球に優しい人間です。
実際、環境保全サイトthreehugger.comを立ち上げています。
環境問題には、人一倍関心を持っています。
毎日ハンバーガーを1個食べ続けると、死のリスクが30%も増加することを知っていました。
毎年、肉のために飼育される動物が、100億頭も工場飼育されていることも知っていました。
驚くべきことに、肉の生産で生じる温暖化ガスの量は、自動車、バス、電車、飛行機、船など、あらゆる交通手段からの温暖化ガスの量を超えています。
牛肉の生産は、野菜の生産の、100倍の水が必要です。
社会全体でも変化しています。
1950年代と比較すると、現代は2倍以上の肉を消費しています。
かつては特別なご馳走だった肉が、毎日のように食卓に上がっています。
このように考えていくと、ベジタリアンになるには十分な理由があります。
それなのに、私は食卓の上にあるステーキに、かぶりついていました。
なぜ、私はベジタリアンになれなかったのでしょうか。
それは、二者択一で考えていたからです。
肉食主義か、菜食主義かで考えていました。
私の良識や善意が、私の好みと戦っていました。
そして、ベジタリアンに興味があっても、「また今度」で片付けていました。
もちろん、「また今度」はきませんでした。
そこで、じっくりと考えてみました。
その時に、生み出されたアイディアが、ウィークデイベジです。
月曜日から金曜日まではベジタリアンで、週末は何を食べても自由です。
とても簡単です。
平日は、肉の代わりに、魚や野菜を食べます。
土日は自由に肉を食べられるので、守るのも簡単です。
週に5日間、肉を食べないということは、肉の摂取量を70%も減らすことに繋がります。
ウィークデイベジは、環境への負荷を低下させ、環境汚染の抑止になります。
また、動物への罪悪感も減少させ、お金も貯まっていきます。
何よりも良いことは、身体が健康になることです。
長生きすることにも繋がり、体重も減ります。
健康のため、財布のため、そして環境のため、動物のためにも、ウィークデイベジを取り入れてみてはいかがでしょうか?
感想
世の中には、ベジタリアンとそれ以外という2種類のタイプがいると考えていたし、ベジタリアンには興味はあっても極端すぎると考えていた。
しかし、このウィークデイベジであれば、週末に肉を食べられるので、ハードルが低い。
また、ベジタリアンは健康に良いという話も聞くが、健康に悪いという話も聞いていたので、リスクの低いウィークデイベジのスタイルは取り入れやすい。
筆者は、そもそも肉が好きだから、この方法なら肉も楽しめて良い。
健康的で、経済的で、環境にも動物にも優しいウィークデイベジ。
身体にどれほどプラス効果があるのか、一度、試してみる価値がありそうだ。