集中して短時間労働にしよう!【Google流 疲れない働き方】要約とレビュー
Google流 疲れない働き方
概要
スマートかつ合理的に、疲れ過ぎずに働く重要性を伝えているビジネス書。
大きく分けて、
・ビジネスマンが疲れている理由
・仕事で疲れない方法と環境づくり
・新しい経済へのパラダイムシフト
これらの内容が書かれている。
内容
20〜60歳まで、日本人の8割のビジネスパーソンが疲れている。
なぜ、ここまで幅広い世代の人たちが、皆疲れているのか?
それは、長時間労働と、リラックスできない職場環境が背景にある。
疲れるほど働いてるのに、なぜ成果は出ないのか?
そうではなく、疲れるまで働くから成果が出ない、これが正解だ。
日本のビジネスマンの労働時間は全体的に長いが、1時間当たり労働生産性が低い。
それは、長時間労働による疲労と、リラックスできない労働環境が背景にある。
職場は、社員が元気でリラックスして働ける、そんな環境が理想的だ。
例えば、Googleでは、社員専用のカフェや一人になれる部屋、瞑想部屋などを用意し、社員をリラックスさせる環境作りに積極的に取り組んでいる。
仕事は、リラックスして集中しフロー状態に入ると、生産性が2倍になる。
つまり、集中すれば、短時間労働は可能。
短時間労働でも、集中して生産性を上げれば、長時間労働をする必要がなくなる。
現代は、新しいエコノミーにシフトしていく、変革の時代だ。
今までは、ナレッジエコノミー(知識経済)
大企業や、大企業のビジネスマンとして働くことが、優秀とされていた。
そのため、高度な知識と、専門性が求められてきた。
しかし、AI化や海外へのアウトソースで、頭脳労働のほとんどは代替可能になる。
→つまり、クリエイティブエコノミー(創造経済)へと変化している。
クリエイティブエコノミーでは、既存のものではなく、新しい価値を生み出すことが求められている。
新しい価値とは、自らクリエイトする、オリジナルコンテンツだ。
それは、情報と分析、そして直感から生み出される。
オリジナルな価値を生み出すためには、そのエンジンとして、情熱と創造性が不可欠になる。
書評
すでにほとんどの日本人が気付いていることだが、長時間労働の弊害は大きい。
しかし、日本では、組織的な抜本改革をしないと、長時間労働を廃止することは難しい。
昔よりは労働時間が減ってきたが、まだ続いている企業は多い。
日本人が長時間働いたとしても、より労働時間の短いヨーロッパやオーストラリアなどのほうが、時間当たり労働生産性が高いこともある。
日本も、長時間労働をやめて、より短時間で効率よく生産していかなければならない。
企業が短時間で生産性を高めるためには、社員が集中して働ける環境を、今よりも整えていく必要がある。
Googleなど、時代の先を行く世界的リーディングカンパニーこそ、社員が集中できる環境を手厚く整備している。
日本企業も、いいものは柔軟に吸収して、取り入れたほうがいい。
これからのビジネスマンは、集中しやすい仕事環境のある会社を選ぶことも、仕事選びにおいて、重要なファクターになるだろう。
ビジネスマンは、働きやすい職場環境のある会社を選び、企業オーナーや自営業、フリーランスなどは、自ら集中できる環境を整えよう。
無駄な長時間労働をせずに、集中して時間効率を上げ、疲れすぎずに、生産性を上げていこう。
長時間労働に疑問を感じている方、生産性を上げたい方におすすめの一冊だ。
興味を持った方は、買って読んでみよう。
Google流 疲れない働き方 [ ピョートル・フェリークス・グジバチ ]
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