効率を上げ、人生の時間を2倍にしよう【神・時間術】 内容・レビュー
時間効率を上げる方法! 神・時間術
筆者
樺沢紫苑。精神科医、作家、映画評論家。
30万部を超えたアウトプット大全など、著書多数。
概要
人間には、誰であっても、24時間という限られた時間が与えられている。
この時間は、増やすことも、減らすこともできない固定化されたものだ。
しかし、神・時間術を使うことで、24時間を2倍にすることができるという。
早速、その手法について学んだことを、シェアしていこう。
内容
集中力は、朝が一番発揮できる。
寝起きの1〜2時間は、ゴールデンタイムと言われていて、一日で最も生産的な時間。
夜と比べると、4倍速で仕事をすることができる。
なぜか?
それは、朝は、記憶が整理されているから。
睡眠を取ることで、記憶は整理され、人間の脳はクリアになる。
例えば、アメリカの大人気ミステリー作家、スティーブン・キング。
彼も、午前中に執筆している。
午後は、読書などのインプットに時間を費やし、夜は家族と団らんする。
午前中の、最も頭の良い時間帯に最大限に集中して執筆をすることで、傑作ミステリーを次々と生み出している。
有酸素運動後は、朝と同じぐらい、頭をリセットすることができる。
有酸素運動をした後は、朝と同様に集中できる。
頭がクリアになることで、集中力を発揮することができる。
なぜか?
それは、運動によって、脳を育てる物質が分泌されるからだ。
また、意欲を高めるドーパミンも分泌される。
運動することで、脳にとって良い状態を作り上げることができる。
睡眠、そして運動が、集中力を回復する方法だ。
日本人は概して、非効率な働き方をしている。
その非効率さを、長時間労働でカバーしてきた。
しかし、長時間労働には、大きな弊害がある。
労働生産性の低い国は、概して長時間労働であり、短時間睡眠になる。
短時間睡眠が続くと、人間はウツになりやすくなり、自殺率も上がる。
そのため、長時間労働は非効率なだけでなく、精神をも蝕んでしまう。
→時間効率を上げて、7〜8時間は睡眠を取れるようにしよう。
睡眠時間を減らすことは、精神を蝕む以前の問題として、集中力を下げてしまう。
集中力を持続できない状態では、成果は上がらない。
→睡眠時間を削ることだけは、やめよう。
アメリカ人は、仕事の時間とプライベートの時間が、うまく分けられている。
彼らは、17時になると仕事を終えて帰り、家族と一緒に食事をする。
一方で、日本人は、残業をして、我慢比べをしている人が多い。
人生を楽しむことに、罪悪感を感じる必要はない
積極的に、人生を楽しんでいこう。
1日を3つに分けて考えると、分かりやすい。
午前は、集中力を必要とする仕事に割く時間。
午後は、集中力が欠けていてもこなせる仕事の時間。
そして夜は、趣味や家族との時間。
このような時間配分が最適だ。
午前中に最大限の集中力を発揮することで、1日分の仕事を終わらすことも可能だ。
午前に仕事が終われば、午後の時間を使えるので、仕事に使える時間が2倍になる。
そうすると、午後はプラスアルファの時間になり、夜はプライベートが確保される。
このようにすれば、1日のすべての時間を有意義に過ごすことができる。
趣味には、受動的娯楽と能動的娯楽がある。
例えば、ゲームやTVなどは
→受動的娯楽
そして、読書や運動に音楽などは
→能動的娯楽
受動的娯楽は、時間を消費することにしかならないが、
能動的娯楽は自己投資にも繋がり、仕事の成果にも繋がる。
つまり、能動的娯楽をすることで、その時間の価値が2倍になる。
読書などの自己投資は、
→自己成長に繋がり、
→仕事効率アップに繋がり、
→結果的に時間を創出することができる。
人間が集中力できる時間帯は、15分・45分・90分という3つの時間軸になっている。
3つのどの時間が当てはまるかは、人それぞれ違う。
仕事に集中するときは、それぞれ決めた時間内で、一区切りにすると良い。
パソコン内が、フォルダ分けなどをして綺麗な人は、仕事ができる。
毎回ファイルを探すのに時間がかかっている人は、仕事ができない。
短時間を成果を上げるために、細かいところも、効率化を進めていく。
小説家は、人的な横槍を排除するため、温泉宿などに籠もることが多い。
例えば、村上春樹は、海外のカフェで本を書いている。
その理由は、誰からも声をかけられず、風景に溶け込めるから。
彼は、その環境が最もリラックスできて、仕事の成果が上がると言う。
色々と試してみて、自分が集中できる環境を模索しすると良い。
朝にテレビを観るのは、良くない。
なぜなら、朝は頭がクリアな状態だから。
朝にテレビを観ると、まっさらな脳に、乱雑な情報をぶち込むようなことになってしまう。
→高い集中力が発揮できなくなる。
朝は、情報遮断したほうがいい。
それが、最も集中力を発揮する方法だ。
30分の仮眠で、
→仕事効率は34%アップし、注意力は54%アップする。
仮眠できる環境であれば、積極的に取り入れると良い。
30分以上は、脳だけでなく、健康上のマイナス効果を生む。
脳を休める究極の休憩は、視覚以外の五感を刺激すること。
→音楽、食事、香りなど。
1日を2倍にする方法は、運動によるリセットが最も効果的だ。
→運動後は、第二のゴールデンタイムになる。
知的重労働には、運動が必須。
村上春樹は、毎日1時間の運動を習慣にしている。
→毎日1時間のランニングを、20年以上も続けている。
運動の効果は、凄まじい。
- 海馬の神経を増やし、長期記憶を強化する
- 脳を育てる
- 運動直後から学習機能がアップする
- 頭が良くなる
- 作業記憶がよくなる
- ぐっすり眠れる
- やる気が高める
運動は、やり過ぎないほうがいい。30分〜1時間程度の運動が理想的。
寝る前は、交感神経から、副交感神経へ切り替える必要ある。
→クールダウンして、快眠へ誘う。
寝る2時間前は、食事・運動・映像など、脳が興奮することをやめる。
平日忙しい方など、週末くらいはたくさん寝たい、そんな人が多い。
しかし、
週末に昼間で寝ると、仕事のパフォーマンスが下がってしまう。
なぜなら、睡眠のリズムが狂うからだ。
睡眠のリズムが狂うと、憂鬱になる。
週末の睡眠は、多くてもプラス2時間ぐらいにしておくと良い。
疲れてるときこそ、運動が効果的だ。
運動すると、成長ホルモンが分泌される。
成長ホルモンの効果は素晴らしい。
このように、運動には、絶大な疲労回復効果がある。
いい習慣は、繰り返すことで、リズム化すると良い。
決断に迷うことは、時間のムダ。
30秒以内など、決断する時間を決めておくと良い。
読書は、集中力を高める。
テレビは、集中力を低下させる。
集中力を上げる読書、集中力を下げるテレビ。
このように覚えておくと良い。
読書は、アウトプットを前提にすれば、より集中力を使い、スキル向上に役立つ。
アウトプットができるのであれば、テレビや映画も、能動的娯楽になる。
グルメや旅行も同じように、能動的娯楽になる。
能動的娯楽にすることで、遊びや娯楽のすべてが、自己投資時間になる。
能動的娯楽を、自己投資に変えて、充実した人生を送ろう。
レビュー
時間術に関して、個人的に強く興味があったが、この本は参考になった。
朝が、ゴールデンタイムということは知っていた。
実際に、朝の仕事が最も集中できるし、パフォーマンスが高い。
これは、どの仕事をしても変わりない。
朝が一番優秀だ。
だからこそ、難しい仕事は朝に済ませていた。
新しい気づきだったのが、運動は朝のゴールデンタイム同様、脳をリセットして集中力を取り戻してくれるというところ。
そうであるならば、運動は、可能な限り取り入れていきたい。
集中力が切れたタイミングで運動を入れることで、集中力を回復させよう。
そうすることで、時間効率が上がり、人生の時間が倍加するかもしれない。
また、運動が脳に与える効果がいかに素晴らしいかを、あらためて認識することができた。
時間効率を上げるためだけでなく、脳をより活性化するためにも価値がある。
すでに、日常的にランニングはしているが、今まで以上に運動する日数を増やそうとモチベーションが上がった。
しかし、1日1時間の運動を20年間続けている村上春樹は、凄い。頭が下がる思いだ。
週3回程度の運動であれば、習慣化できれば、誰にでもできる。
時間も大切だが、健康は人生において最も大切だ。
睡眠と運動の時間を、できる限り確保し、1日24時間を最大限生かしていこう。
そして、より能動的娯楽を楽しむことで、娯楽の時間を自己投資に繋げ、時間対効果を2倍にしていこう。
神・時間術を読めば、このノウハウを、深掘りして理解できる。
神・時間術は、時間効率を上げたい方、集中力を上げたい方に、おすすめの一冊だ。
興味のある方は、早速読んでみよう!
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