世界中の人間が深く関わっている海【TED】海はどれぐらい大きいの?
「海は一つしかない。太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南極海。これらは海の一部で、すべてが繋がっている。」
概要
TEDのエデュケーター、スコット・ガスが、地球上の海の大きさについて講演した。
地球上の海はどれぐらい大きいのか、考えたことはあるだろうか?
スケールの大きなこの内容について、大人が楽しめるように、分かりやすく説明していこう。
内容
いま、ビーチに立っていると想像してみよう。
海を見渡すと、波が満ち引きして、その光景は、見渡す限り青く広い。
海は、実は一つしかない。
そして、その中に5つの海域がある。
これらの5つは海と呼ばれ、まるで別々のものだと思われているが、そのすべてが大きな海の一部でしかない。
そして、海は地球の表面の大部分だ。
海は、地球の表面の71%を覆っていて、3億6000万平方キロメートルぐらいになっている。
国で例えると、アメリカの36倍の国土にもなる。
宇宙から観察すると、地球上のほとんどの部分が、海になっている。
宇宙から見れば、地球上の海は、13億立法キロメートルもの水になる。
仮に、アメリカの上に水を被せてみると、それが132kmの高さになるほどだ。
これは、大気圏にまで届くほどの高さになる。
海は、地球上の水の97%だ。
海は、地球の99%の生物圏。
つまり、生き物が住んでいるところ。
これはどういうことかというと、私たちが住んでいるすべての大陸を合わせても、生活圏の1%にかすぎない。
生物にとって、海は他と比べようがないほど重要だ。
海の中には、アンデス山脈の10倍にもなる、世界最大の山脈もある。
デンマークの海峡には、世界最大の滝がある。
エベレストより1kmも高い、世界一高い山も、海の中にある。
海は、あまりにも広く、桁違いに大きいからこそ、身近に感じないだけだ。
世界中の人たちの半分は、海岸から100km以内に住んでいる。
他の多くの人たちは、湖や川、沼地の近くに住んでいる。
世界中の多くの人たちが、海や水と深く関わって生きている。
海はこの地球上をつくっているものであると同時に、その海を綺麗に保つためには、我々が深く関わっている。
感想
身近にありながら、あまりにも大きすぎてその実態が掴めない海。
太平洋、大西洋、北極海など、世界中のどこの海であっても、同じ海の一部だ。
世界中に川や沼などがあるが、97%の水が海というのは、海がいかに大きいかを物語っている。
また、アメリカ大陸のサイズに海の水を合わせると、大気圏に届くほど重ねないと間に合わないという話も凄まじい。
筆者も海の近くに住んでいるし、世界中の半数が、海からそう遠くないエリアに住んでいる。
ここから想像して考えてみると、世界中の人々に親近感が湧いてくるし、地球は海に囲まれていることが理解できる。