サッカーは世界共通のスポーツ【TED】サッカーが自由について教えてくれること
「サッカーこそが、この地球上で全員が一緒にやろうと同意できる、唯一のスポーツだ。」
概要
TEDフェローのマーク・バムティ・ジョセフが、サッカーについて講演した。
サッカーは、この地球上で全員が合意してプレーできる、唯一のものだと語った。
一体、その真意はどういうことなのだろうか?
早速、その内容をシェアしていこう。
内容
私が自由を感じられる場所は、2つありますが、どちらも場所ではありません。
「瞬間」です。
1つ目は、ダンスをしている最中の瞬間です。
重力に逆らって飛び上がることで、自分の下にある空気が体の重みと切り離されます。
踊っていると、空気に体を支えられて、地面に降りることのないのではと思うほどです。
2つ目は、サッカーのピッチでゴールを決めた瞬間です。
体の重みや、人種などを超えた、自由な瞬間が味わえます。
私はモダンアートの収集家ですが、血が通わず、汗や涙を流さないアートは信用していません。
私はダンスや彫刻が好きですが、スポーツを愛する舞台製作者でもあります。
サッカーとダンスと音楽を融合した、斬新な舞台を上演しています。
サッカーがいかに移民であった私の家族にとって、アメリカという新しい舞台で、コミュニティに属する感覚を、養う手段であったか考えました。
アメリカにおいて、外国人嫌いや移民への攻撃が高まっている今、参加型の取り組みを通じて、サッカーがいかに移民の子どもにプラスになるかを教えました。
サッカーをプレーする中で、フィールドを動くパターンが社会的・政治的国境を越えて移住するパターンに似ているか考えるように、促しました。
私にとって自由とは、体の内側にあるものです。
音楽とダンスとサッカーをコラボレーションした参加型プロジェクトを通して、移民の子ども達に心を解放することを教えています。
ホンジュラス出身の移民だろうが、ナイジェリア移民であろうが、サッカーにおいては皆平等です。
サッカーこそが、この地球上で全員が一緒にやろうと同意できる、唯一のスポーツです。
地球というボールにおける、公式スポーツなのです。
このスポーツの喜びを、動くことをやめないサッカー選手と結びつけ、そのサッカー選手を、よりよいポジションを求めて移動した移民と繋げられるようにしたいのです。
移民の子ども達の家族の歴史を、ゴールを決めた選手の喜びと結びつけます。
そして、ゴールキーパーを出し抜いて自由に限りなく近づいた気持ちを、移民の家族の心に結びつけたい、そう考えて行動しています。
感想
パフォーマーでありアーティストでもある彼は、移民としてのバックグラウンドで味わった苦悩を、自身のパフォーマンスでプラスに転換させている強い人間だ。
移民の子ども達に向けて、サッカー、音楽、パフォーマンスアートを通して、自由な心を教えている。
そして、サッカーにおける最高の瞬間と、移民の家族の心をリンクさせ、幸せを感じる心を育てている。
これは素晴らしい試みだ。
サッカーは、誰もが知っている通り、世界共通のスポーツだ。
ワールドカップの時期は、程度の差はあれど、世界中が盛り上がる。
サッカーは、年齢・性別・国籍・人種を問わず誰もが楽しむことができる、実にグローバルでフェアなスポーツだ。
子ども達は、サッカーを通して、移民という枠から飛び出して、自由な発想を育んで欲しい。
筆者も海外でサッカーをした経験があるが、一緒にサッカーをプレーすれば、年齢・性別・国籍・人種など、関係なくなる。