脳のフィルタリング【TED】注意を向けた時、脳では何が起きているのか
「想像してみてください。いつの日か、コンピューターが、話せない人の思いを伝えるようになることを。」
Mehdi Ordikhani-Seyedlar
概要
計算神経科学者のメディ・オディカニ=セイドラーが、TEDに登壇。
人が何かに注意を向けた際に、脳では何が起きているのだろうか?
意識の種類と、脳とコンピューターの関係について講演した。
早速、その内容をシェアしよう。
内容
何かに細心の注意を払うということは、そう簡単ではないですよね。
私たちの注意は、同時に様々な方向に引きつけられているからです。
むしろ、ひとつのことにずっと集中していられるほうが、凄いことなのです。
多くの人は、注意を向けることは何かに焦点を当てることだと思っていますが、それは、脳がどの情報を遮断するかということでもあります。
注意には2つの種類があります。
1つは、顕在的注意。
顕在的注意では、何かに注意を払う時に、視線もその対象に向けます。
そして、もう1つが潜在的注意。
潜在的注意では、何かに注意を向ける時に、視線は動かしません。
例えば、車の運転を見てみましょう。
あなたの顕在的注意、つまりあなたの目は、前を向いています。
しかし、潜在的注意でもって、周りの空間をすべてチェックしていますよね。
実際には目を向けていないのにです。
私は計算神経学者として、認知分野におけるブレイン・マシン・インターフェース。
つまり、脳とコンピューターを繋げることに取り組んでいます。
私は、脳のパターンが大好きです。
それは、私たちにとって重要なものです。
なぜなら、その脳のパターンを元にコンピューター用のモデルを構築し、そのモデルを使って、どうのようなに脳が機能しているかコンピューターで把握できるからです。
もし、脳が充分に機能しなければ、コンピューターはその治療の補助的な機器として、活用できます。
顕在的、もしくは潜在的に注意をする際、脳波のパターンはどのようになっているのでしょうか。
そこで、こんな実験を用意しました。
実験では、2つの点滅する四角を用います。
一方は、もう一方よりも、点滅の速度が遅くなっています。
どちらかの四角に注意を向けているかによって、脳の決まった部分がその点滅の速度に同調して、反応し始めます。
ですので、脳が出す信号を解析すれば、実際にどこを見ているのか、どこに注意を向けているのか、突き止めることができるのです。
顕在的注意を向けている時の脳の状態を見るために、被験者に一方の四角をしっかり見つめ、注意を向けるようお願いしました。
このケースでは当然ですが、脳の後部から発せられる信号に、四角形の点滅があらわれていることが確認できました。
脳の後部は、視覚情報の処理を司る部分です。
一方で、とても興味深いのが、潜在的注意を向けた場合です。
今後は被験者にスクリーンの中央を凝視し、視線を動かさずにどちらかの四角形に注意を向けてもらうようにお願いしました。
このとき、脳の信号にはどちらの点滅速度も確認できましたが、どちらかに注意を向けたほうが、前頭野が活性化することが分かりました。
脳の前頭部分は、人間の高次の認識能力を司っています。
前頭野はフィルターのような働きをしていて、注意を向けたほうの点滅からは情報を取り入れて、無視したほうからは情報を取り入れないようにしていることが分かりました。
このような、脳のフィルタリング機能は注意の鍵となるものですが、この機能が欠けている人もいます。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の場合などです。
ADHDの人は、注意をそらすものの情報を遮断できず、1つの作業に長時間集中することができません。
しかし、もしそうであっても、脳をコンピューターと繋げて専用のコンピューターゲームをして、気をそらすものの情報を入れないような訓練ができるとしたら?
ADHDは、一例に過ぎません。
このような認知におけるブレイン・マシン・インターフェースは、他の認知分野でも使えます。
数年ほど前、私の祖父が脳卒中で倒れ、全く話すことができなくなりました。
人の話はすべて理解できましたが、それに反応する術がありませんでした。
書くこともです。
元々、読み書きができませんでしたから、祖父は沈黙のうちに亡くなりました。
当時、こう思っていたのを覚えています。
もし、祖父の代わりに話してくれるコンピューターがあったらいいのに。
数年後、私はこの分野に携わり、それが可能ではないかと思ってきました。
想像してみてください。
イメージや文字を人々が思い浮かべた時、その脳波がどうなるか特定できたとしたら?
いつの日か、コンピューターが、話せない人の思いを伝えるようになるのでは?
もしコンピューターで、昏睡状態の人の思いが分かるようになったら?
まだそれは先の話ですが、注意して見ていてください。
すぐにそこに辿り着きますから。
感想
注意には、顕在的注意と潜在的注意に、分かれている。
顕在的注意は、視線で追う注意で、潜在的注意は、視線で追わない注意。
確かに、人は視線を送らなくても、周囲の180度ぐらいは意識することができる気がする。
個人的には、大体の注意であれば、複数の画面を同時に見ることもできる。
しかし、脳の前頭野が活性化するのは、意識を向けた時のほうが強いらしい。
これは、シングルタスクのほうが効率が上がると言う話と、似ている気がする。
顕在的注意を払って取り組んだほうが、能率は上がるということだ。
この、意識をすることで活性化する脳の機能とコンピューターを繋げることで、将来的には話ができない人もコミュニケーションが図れるようになるかもしれない。
昏睡状態の人でさえ、コミュニケーションが取れるようになる可能性があると。
それは実に素晴らしいことで、世界を変えるほど画期的な技術だ。
脳とコンピューターの関係性について、今後はより潜在的注意を払っていこう。
好奇心や創造力は機械を超える【TED】未来の仕事は「仕事」っぽくない?
「週末の我々のように、人間を人間たらしめる好奇心や創造力が、情熱や才能を解き放ちます。そしてそれこそが、ロボットが成し得ない仕事の領域になります。」
David Lee
概要
イノベーションの専門家デイヴィット・リーが、TEDに登壇。
ロボットに仕事が奪われるという現代において、ロボット時代に通用する働き方について講演した。
早速、その内容をシェアしよう。
内容
最近懸念されている話題で、技術が賢くなるにつれて、将来は仕事がなくなってしまうというものがあります。
自動運転車が、その際たる例です。
自動運転車は、様々な観点から、素晴らしいものになるでしょう。
アメリカ50州のうち29州で就業人口が最も多い仕事は、運転手です。
人間が、車の運転や料理、病気の診断もしなくなったら、こうした仕事はどうなるのでしょう?
フォレスター・リサーチは最近の研究で、今後10年で2500万の仕事がなくなると予想しています。
大局的にみると、金融危機で失われた仕事の3倍もの仕事がなくなります。
それも、肉体労働の仕事だけではありません。
ウォール街やシリコンバレーでは、機械学習の導入で分析や意思決定の質が、格段に上がってきています。
最高の頭脳を持ち、高給を稼いでいる人たちでさえ、この変化のあおりを受けています。
明らかなのは、どんな仕事であろうと、その多くの割合で、ロボットやソフトウェアに取って代わられるということです。
だからこそ、FacebookのCEOマークザッカーバーグやMicrosoftの創業者ビルゲイツなどが、政府は基礎所得保障をすべきだと言っているのです。
しかし、政治家は医療や学校給食に関することでさえ、決められない状況です。
大規模で多額の資金がかかkる、ベーシックインカムの導入を決められるとは思えません。
だからこそ、産業界に携わる私たちが、行動していく必要があります。
私たちは、100年かけて農場から工場に仕事場を移し、60年かけてサービス経済を確立してきました。
現代の発展速度に合わせると、10〜15年程度で変化する必要があります。
将来、私たちの仕事がないという状況を防ぐには、私たちを人間たらしめるものを再発見し、人間を中心に据えた次世代の仕事を作り出し、毎日の仕事で情熱を解き放つことです。
今までの仕事は、限定された範囲の中での作業が多い傾向でした。
例えば、レジ係や融資担当、運転手などと狭い職務を作り出し、狭いキャリアを積みます。
こうした選択では、2つの危険な副作用が生まれます。
1つは、範囲の狭い仕事ほど、真っ先にロボットに仕事が奪われるということです。
なぜなら、1つの作業に特化したロボットが、一番作りやすいからです。
もう1つは、範囲の狭い仕事を生み出したことで、世界中の労働者がとてつもなく退屈な仕事生活を強いられているということです。
人間というより、機械のように働かされている仕事というわけです。
このような仕事、例えばオペレーターのような仕事は、機械にとって変わります。
仕事が減るのであれば、新しい仕事を生み出す必要があります。
例えば、ロボットは反復作業や細かく条件が決められた仕事は得意ですが、人間には初めての場面に遭遇したとき、創造力と自らの手腕を活用して対処できるという、素晴らしい能力があります。
想定外のことが起こる場面こそ、ロボットでなく人間向けの仕事になります。
起業家や技術者は、すでにそんな世界で仕事をしています。
看護師や療法士も同じです。
しかし、ただ仕事場に来て、言われたことだけをやらせる企業はたくさんあります。
もし、ロボットのほうが出来がいいとか、AIのほうが良い判断をするようになったら、一体どうしたらいいんでしょう?
ロボット自体が悪いわけではありません。
ロボットには仕事を与えましょう。
手始めに、私たちが最も嫌いな仕事からにしましょう。
面倒な仕事ほど、ロボットに任せると良いのです。
そして人間は、創造性を要求する仕事を、優先的にこなすことが大切です。
未来の仕事は、今アナリストやスペシャリストと呼ばれている人たちが考えるでしょう。
しかし、そのためには、彼らの探索と創意工夫が欠かせません。
そして、その行動が取れるように、企業は彼らの自由を保護する必要があります。
本気でロボットに仕事を奪われたくないなら、リーダーや管理職は人に指示することをやめ、どんな問題を解決したいか、仕事でどんな才能を生かしたいか、そう尋ねるべきです。
AI時代に向けて仕事を再設計するにあたり、日々の暮らしの中に、人間らしさを取り入れてください。
週末の我々のように、人間を人間たらしめる好奇心や創造力が、情熱や才能を解き放ちます。
そしてそれこそが、ロボットが成し得ない仕事の領域になります。
感想
ロボットの技術革新が進み、急速に人間の仕事を代替できるようになっているが、創造性が求められる仕事に関しては、人間の出る幕が続く。
言われた仕事だけをやる環境では、創造性は生まれず、単調で退屈な仕事になる。
そして、そんな仕事は、ロボットで代替できるようになる。
人間は、週末に過ごしている時のように情熱や好奇心を持って仕事に励むことで、自由にクリエイティブさを発揮することができる。
リーダーや管理職は、社員や部下が創造性を発揮できるように、環境を整えるべきだ。
創造性を殺すような職場には、未来はないだろう。
リーダーも管理職も部下も、単調で限定的な仕事に特化し続けていると、いつの間にか代替可能な存在になるかもしれない。
身体ではなく脳で覚える【TED】あらゆる物事の上達を早める練習の仕方
「効率的な練習とは、一貫性があり、しっかりと集中して行われ、その人の能力の限界ギリギリの内容や弱点に狙いを絞ったもののことです。」
Annie Bosler
概要
TEDのエデュケーター、アニー・ボスラーとドン・グリーンが登壇。
練習が脳に与える影響と、物事を上達するための効果的な練習方法について講演。
実用的なこの内容を、早速シェアしていこう。
内容
野球の投球でも、バレエのピルエットでも、楽器の演奏でも、マスターするには練習が必要です。
練習とは、上達するという目標を持ってある行動を繰り返すことで、練習するとより簡単に素早く自信を持って行えるようになります。
では、練習によって物事が上達するのは、脳内で何が起きているからでしょうか?
脳は、2種類の神経組織からできています。
灰白質と白質です。
灰白質は脳内の情報を処理し、信号や感覚刺激を神経細胞に伝達します。
そして、白質は大半が、脂肪組織と神経繊維からできています。
身体が動くためには、情報が脳の灰白質から脊髄を伝わり、軸索と呼ばれるチェーン状の神経線維を通じて、筋肉に伝達されなければなりません。
白質にある軸索は、ミエリンという脂質に覆われています。
このミエリンの鞘状の覆いが、練習によって変化します。
ミエリンの鞘状は、電気ケーブルの絶縁体に近いものです。
脳が用いる電気信号を送る際のエネルギー損失を低減し、神経路に沿って信号がより効率よく伝達できるようにします。
練習を繰り返すほど、軸索を絶縁するミエリンの鞘状の層が、分厚くなります。
そして、層が分厚くなるほど、軸索の鎖を囲む絶縁が強くなり、情報スーパーハイウェイができあがって、これが脳と筋肉を結ぶのです。
運動選手や音楽家は、筋肉に覚えさせたおかげで成功したと考えていますが、筋肉自体は記憶するということはありません。
神経路のミエリン化が進んだことで、より速く効率的な神経路を味方につけた可能性があります。
効率的な練習とは、一貫性があり、しっかりと集中して行われ、その人の能力の限界ギリギリの内容や弱点に狙いを絞ったもののことです。
練習時間を最大限に活かすためには、目の前の課題に集中することです。
練習する時は、パソコンやテレビを消し、スマホはマナーモードにします。
最初はゆっくりの動作から始めましょう。
質の良い繰り返しをしながら少しづつスピードアップすることで、正確にできる確率が上がります。
次に、決められた時間をおいて何度も繰り返すことが、一流の音楽家などに共通する練習習慣です。
研究によると、多くのトップアスリートや一流の音楽家、ダンサーは、自分の技能に関する活動に週50〜60時間を費やしています。
最後に、詳細を鮮明に脳内で思い浮かべて、イメージトレーニングをしましょう。
一旦、身体動作が確立したら、それをイメージするだけで、強化できるようになります。
科学者が脳の動きを解明するにつれ、効果的な練習に関する理解も、これから進む一方でしょう。
感想
スポーツなどは特に、練習してできるようになると、身体が覚えたという感覚になる。
しかし、筋肉自体には記憶する機能はないようなので、身体が覚えるというのは錯覚で、脳が覚えていたということらしい。
それも、練習をして繰り返し作業することで、情報スーパーハイウェイができあがあるという、実に合理的な仕組みが脳内にあった。
これはちょっとした興味深い発見だ。
この事実を知ったからには、身体が覚えるというフレーズは、今後使えなくなる。
身体が覚えるのではなく、脳が覚えるのだ。
また、効率的な練習とは、一貫性があり、しっかりと集中して行われ、その人の能力の限界ギリギリの内容や弱点に狙いを絞ったもののだと言う。
集中度合いで効率が変わることは体感していたが、限界ギリギリを試したほうが効果的な練習になるというのは、まるで筋トレのようで面白い。
楽なことをしていても、上達はできないということだ。
物事を上達させるためには、余計なものに一切気を取られずに集中して、自分の限界突破を目指そう。
衝撃の事実【TED】ファッション業界のゴミ問題への3つの解決策
「アメリカでは、毎年生産される布地や衣服の15%ほどしか、寄付されたりリサイクルされたりせず、残りの85%の布地や衣服は、ゴミとして廃棄され、埋め立てられます。」
Amit Kalra
概要
アメリカのファッション業界で働くアミット・カルラが、TEDに登壇。
ファッション業界が生み出す、途方もない廃棄物問題について、解決策を提示した。
地球環境とファッション業界への愛に溢れた内容を、早速紹介しよう。
内容
数年前、私が若い頃、お金をかけずにファッションを楽しむ方法を探していました。
自然と行き着いたのは、古着屋でした。
他人にとってはゴミのようなものでも、私にとっては宝物が眠る場所だったのです。
私が探していたのは、よくあるヴィンテージのTシャツではありません。
私にとってのお洒落は、デザイン性と個性の融合です。
掘り出し物を十分に生かすために、ミシンを買って、見つけた90年代の服を、現代のスタイルに作り替えました。
それ以来、自分の服は自分で作っているので、クローゼットの中身は全部オリジナルです。
ある時ふと思ったのが、古着屋で私が買わない服はどうなるのだろうということです。
私はファッション業界の卸売をしているので、ウチが扱っているのような商品が、古着屋に行き着くこともあります。
私が抱いた疑問は、仕事にも繋がりました。
調べてみると、私が古着屋でかき分けていた服は、全体の一部に過ぎないことが分かりました。
アメリカでは、毎年生産される布地や衣服の15%ほどしか、寄付されたりリサイクルされたりせず、残りの85%の布地や衣服は、ゴミとして廃棄され、埋め立てられます。
85%という数字は、1300万トンもの規模になります。
平均すると、1人あたり200枚のTシャツが、廃棄されていることになります。
さらに驚いたのが、ファッション業界は、石油・ガス産業に次いで、世界第2位の環境汚染産業だったことです。
残念ながら現在は、消費する服を廃棄するだけでなく、毎年購入する衣服の生産に、多くの資源を使います。
平均して、各家庭で毎年購入する服の量に対して、バスタブ1000杯もの水が必要になります。
ファッション業界がこの流れを変えるためには、いくつか方法があります。
まずは、リサイクルできるように、衣服をデザインすることです。
例えば、ライダースジャケットをリサイクルするためには、ただの布地に戻す必要があります。
細かく切り刻んで糸くずに戻し、新たに糸を紡いで布地を作ることで、新しい服を作り出します。
しかし、ボタンやファスナーなどの部品が、この問題を難しくします。
実際には、これらの部分を取り除くコストが、必要以上にかかってしまいます。
リサイクルするよりも、捨ててしまったほうが費用対効果が安くなることもあります。
この問題を防ぐため、デザインの段階でリサイクルしやすく作るのです。
次の方法は、生物分解です。
私たちが着る服は、3年程度の寿命になります。
服の寿命をたった9ヶ月延ばすだけで、廃棄する際の水を20〜30%減らせます。
服の中でも寿命が長いのは、アンダーウェアや靴下などです。
これらはリサイクルできませんが、生物分解できたらどうでしょう?
環境への負荷を大きく減らすことができます。
これらを作る素材を、100%オーガニックコットンなどの天然繊維へと変更するだけでいいのです。
もう一つ考えられるのは、服を染色する方法です。
現状では、有害な化学染料の10〜20%が、発展途上国の生産拠点の近くにある、水場に流れています。
こうした化学染料は、長期間衣服の染料をもたせる上で、有効なのです。
派手な赤いワンピースが長期間赤いままでいるのは、こうした化学物質のおかげです。
しかし、他の染料を使えたらどうでしょう?
スパイスやハーブが使えたら?
素材を染色できる食品は多くありますが、一般的な染料とは大きく違います。
よりユニークで、環境に優しい服が出来上がります。
時間が経つにつれて、色が変わるオリジナリティもあります。
色落ちするデニムのように、持ち主とともに変化していく服の一種になります。
2.4兆ドル規模のファッション業界は、非常に競争の厳しいところです。
大規模生産が可能な市場ですが、時が経つにつれてユニークさが増す服は、競争において非常に有利になるでしょう。
どのブランドもカスタマイズに力を入れています。
オンラインサービスの出現で、家にいながらカスタマイズできるサービスが増えています。
ナイキやアディダスは、何年も前から、オンラインでカスタマイズの注文を受けています。
ファッションに関するオリジナリティは、以前よりも求められています。
大規模生産をしながら、環境に優しい商品が作れれば、業界を大きく動かすことになるでしょう。
環境のことを考えることが、実利を考えることにも繋がります。
すべてを一挙に解決する方法はありませんが、服の寿命を念頭に置いて、服をデザインすることは可能です。
ファッション業界こそ、持続可能な将来を可能にする、実験的な試みや変化を喜んで受け入れるのに、最も適した業界なのです。
感想
全産業で最も環境汚染をしているのが、石油・ガス産業という事実には驚かないが、2位がファッション業界という事実には衝撃を受けた。
確かに、日常的に必要な物の中で最も飽きやすく、移り変わりが激しいものが服だ。
私も10代の頃から服が好きで、どれほど買っては捨ててを繰り返したか分からない。
特に裕福だったわけではないが、単純に服が好きだったので、若い頃は彼のように古着屋巡りをしていた。
20代は古着は買わなくなり、新品の服を買っていた。
30代になると次第に服の熱もおさまり、最近はファストファッションで簡単に済ませているが、それでも他の物よりも買っては捨ててを繰り返しているかもしれない。
これまでの購買履歴があると、服を買うといつか捨てることになるのが分かっているので厳選するようにはなったが、それでもゴミは出てしまう。
そしてこれは、私だけでなく、先進国共通の問題なのだろう。
服は85%が廃棄され、そのすべてがゴミなってしまうという。
その事実を知り、ファッション業界に携わっている若者であれば、彼のように疑問を感じることは当然のことだろう。
真正面からきちんと考えて、具体的な解決法を提唱しているところが素晴らしい。
ファッション業界もビジネス第一なので、リサイクルしやすい服をデザインするのは、前向きにならないだろう。
しかし、オーガニック素材は現在でもすでにあり、比較的な簡単な環境保護なので、これは拡げていくことが可能だろう。
デザイナーではない私たちとしては、できるだけオーガニック製品を買うことで、地球のゴミを少しでも減らして、環境保護に貢献することができる。
また、化学物質以外で染色する服も、環境保護に繋がるので積極的に選ぶといい。
デニムもそうだが、使うほど色落ちしたり味が出る服ってのは、オリジナリティが高く、愛直が湧いてくるから、個人的には好きなほうだ。
デニム以外でも色落ちする服をうまく流行らせれば、みんながファッションを楽しみながら環境保護ができるだろう。
ファストファッション全盛期の現代では、そう簡単なことではないだろうが。
【TED】アーティストは経済にどう貢献し、私たちは彼らをどう支えられるか?
「アートは人生に意味を与えます。文化にとっての塊であり、人と人を結びつけ、創造性や社会的一体感を支える基礎となります。」
概要
アーティストであり、起業家でもあるハディ・エルデベックが、TEDに登壇。
アーティストが経済にどう貢献し、社会はどのように支えるべきかについて講演した。
彼は、アーティストが副業でなく作品制作に集中できる世の中を作るために、資金援助を紹介するプラットフォームを立ち上げたという。
早速、その内容をシェアしよう。
内容
私は5人兄弟で、全員エンジニアか科学者です。
数年前、みんなにこんなメールを送りました。
「兄弟各位 お元気でお過ごしのことと思います。
さてこの度、私は工学博士過程を中退し、専業のミュージシャンを目指すことをお知らせいたします。
どうか心配しないでください。」
兄弟その1が、返事をくれました。
「幸運を祈ってるよ。きっと運が必要になるから。」
兄弟その2は、もっと慎重でした。
「やめとけ。人生最悪の選択になるぞ。まっとうな職につけ。」
他の兄弟は、よほど私の決意に感動したのか、返事もくれませんでした。(笑)
みんな私を気にかけ、心配するからこそ、慎重になることは分かっています。
兄たちは、私がアーティストとして成功するのは難しいと判断し、きっと大変な挑戦になると思ったのです。
そして、兄たちの予想通りになりました。
アーティストで食べていくのは、本当に大変なんです。
日々の支払いをするために副業につく友達もたくさんいますが、副業が本業になってしまうこともあります。
こんな経験をしているのは、私や友達だけではありません。
アメリカ国勢調査局によると、芸術系の学校を卒業した人のうち、専業のアーティストになれるのは、わずか1割です。
残りの9割は、進路を変更して、マーケティング、営業、教育など、他の仕事につきます。
よくある話ですよね?
アーティストは売れないとみんな決めてかかっていますから。
でも、なぜそう決めつけるのでしょうか?
ハフィントンポストによると、EUは4年前に、世界最大の芸術助成制度を始めました。
「クリエイティブ・ヨーロッパ」というこの制度は、24億ドルを30万人のアーティストに助成する予定です。
一方、アメリカ最大の芸術助成制度である、全米芸術基金による助成金は、1億4600万ドルに過ぎません。
米軍音楽隊の基金だけでも、全米芸術基金の予算のほぼ2倍です。
国防軍事関連予算は、1兆ドルもあります。
その中から、たった0.05%を振り分けるだけで、運営費が2000万ドルかかるフルタイムのオーケストラを20も運営できて、さらに8万人以上のアーティスト全員に、5万ドルの年俸を払えます。
1%であれば、どれぐらいの効果を生むのでしょうか?
私たちが生きる資本主義社会では、利益が重視されます。
だから、経済面からも考えましょう。
アメリカにおける非営利アート産業は、経済活動に換算して1660億ドル以上の利益を生み、5700万人の雇用を生み、126億ドルの税収を生みます。
これは経済に限った話であり、アートは経済的な価値をはるかに超えるものがあります。
アートは人生に意味を与えます。
文化にとっての塊であり、人と人を結びつけ、創造性や社会的一体感を支える基礎となります。
アートはこれほど経済に貢献しているのに、アートやアーティストへの投資がまだまだ少ないのはなぜでしょうか?
私は、制度に欠陥がある上に、まったくフェアじゃないと思っています。
だからこそ、制度を変えたいのです。
私が暮らしたい社会とは、もっと芸術家の価値が高く評価され、もっと文化的・経済的に支援され、Uberのドライバーや、やりたくもない会社勤めをせずに、作品制作に集中できる社会です。
私は、アーティストとお金のある人を結びつけるアイディアを具現化しました。
私設の団体やアートに興味のある個人と、アーティストを繋げるサービスが、Grantpaです。
これは、アーティストに助成金や資金援助を紹介する、テクノロジーを利用したオンライン・プラットフォームで、素早く簡単な上に敷居も高くありません。
Grantpaは、資金援助の不公平という問題を解決する、第一歩に過ぎません。
私たちは、アーティストの社会的な立場を、再評価する必要があります。
アートを贅沢品と捉えるか、生活必需品と捉えるかは、人それぞれです。
しかし、作品創りに専念できない、アーティストの日々を理解しているでしょうか?
みなさんはまだ、好きなことをしているのだから、幸せなはずだと考えますか?
私は、数年以内に兄弟にこんなメールを送る予定です。
「兄弟各位 お元気でお過ごしのことと思います。
私を含め、何百、何千ものアーティストが、順調に活躍していることをお伝えしようと思い、メールを差し上げました。
文化的にも、経済的にも、私たちへの評価は日増しに高まり、十分な資金を得て作品制作に注力し、続々と作品を生み出しています。
兄さんたちの支援に感謝します。」
感想
日本だけでなく、自由とチャンスの国アメリカでも、アーティストとして生きていく道は厳しく、社会的価値がまだ低く、反対される職業であることを知った。
資本主義色が強すぎるからだろうか。
国防軍事関連予算の額は、尋常じゃないにも関わらず、アーティストへの支援は少ない。
その一方、ヨーロッパでは支援金が多く、すなわち芸術の価値が高く評価されていることを理解した。
アーティストが現状を伝えるために講演して発信すること、そして、あらゆるジャンルのハイレベルな話を受け入れるTEDという場があることは素晴らしい。
彼は講演して現状を伝えるだけでなく、起業家としてアーティストと資金提供者を繋げるプラットフォームを作り、アーティストが作品制作に集中できる環境を整え始めている。
起業とはかけ離れた世界にいるはずのアーティストが起業し、現状を啓蒙するという行動力は賞賛に値する。
芸術関連以外の人は、ほとんどがアーティストの現状について知らないし、知らないと何もアクションを起こせない。
講演を聴いた人の中から、その内容に感動し、資金援助をする経済的余裕のある人も出てくるだろう。
あらためて、発言の価値、発信することの意義、そして行動力の重要性が理解できる。
規則よりも信用【TED】みんなが楽しく働く会社を作る8つのヒント
「目覚ましい成績が上がった、顧客がとても満足している、重要な指標はそのようなものです。時間通りに出社したか、休暇を取ったか、規則に従ったかなどではありません。」
概要
Netflixの元人材担当重役パティ・マッコードが、TEDスピーカーとして登壇。
会社はコントロールするよりも、信頼に重きを置いたほうが機能するという。
それは一体、どういうことなのだろう?
早速、そのプレゼン内容をシェアしよう。
内容
私はずっと人事の仕事がしたくて、マネジメントの言葉が使えるようになりたいと思っていました。
でも、ずっとやってきて学んだのは、そんなのは重要でないということです。
「ベストプラクティス」(ある結果を生むのに最も効率のいい方法)と呼ばれているけれど、全然そうじゃないものがたくさんあります。
みんなの方法を真似して、ベストプラクティスと言ってるだけのケースが多いです。
世の中は常に変化し、進化しています。
適応するためのヒントを教えましょう。
その1、社員は大人
社員を管理するために、幾重もの階層や手順、ガイドラインを作り、その結果、人を子どもみたいに扱うシステムが出来上がります。
彼れは子どもじゃありません。
成熟した大人が働きにきているのです。
家賃を払い、責任があり、社会の一員で、いい仕事をしようと思っている。
そう思って当たれば、驚くような変化が生まれるでしょう。
その2、優れたチームを作る
マネージャーが優れたチームを作るのは、どうすれば分かるのか。
目覚ましい成績が上がった、顧客がとても満足している、重要な指標はそのようなものです。
時間通りに出社したか、休暇を取ったか、規則に従ったかなどではありません。
その3、人は意味のある仕事をしたい
職業人生というのは旅です。
同じことを60年やっていたい人はいません。
人が辞める時に引き止めるのは、よろしくありません。
ただ、出身地として素晴らしい会社を目指してはどうでしょう?
巣立った人々は、会社の商品のみならず、会社そのものの仕事ぶりを喧伝する大使になるでしょう。
世界中にそういう熱が広まっていけば、会社は素晴らしいものになります。
その4、全社員が会社のビジネスを理解している
動きが速く、革新的で、スピード感をもって凄いことをしている会社は、協同的に仕事をしているものです。
私たちができる最善のことは、互いに教え合うことです。
その5、誰もが真実を扱えるべき
人は本当のことなら何でも耳を傾けます。
だからフィードバックという言葉を考え直して、相手に真実を伝える機会だと思いましょう。
その人がうまくやっていることや、間違っていることについて、直接伝えます。
その6、会社はその理念を実現する必要がある
企業理念を実現するためには、リーダー自らが率先して行動する必要があります。
人は見ることのできないものには、なれないものです。
その7、スタートアップのアイディアというものは、みんな馬鹿げているもの
私はスタートアップ企業とよく仕事をしています。
大企業で働く友人も多数いますが、彼らは私が組んでいる仕事のことを、馬鹿げているとよく言います。
しかし、スタートアップのアイディアというものは、みんな馬鹿げているものです。
もし、まっとうなアイディアなら、すでに他の誰かがやっているでしょう。
その8、企業は変化に前向きな必要がある
ノスタルジーで盲目にならないこと。
もし昔は良かったなと思っている自分に気が付いたのなら、頭を切り替えて欲しいのです。
「どんな風になるか考えてみよう」と。
私の夢の会社がどんなものかというと、
「すべてが変わった。何が起こるか分からない。右に向かって必死に走っていたけれども、左に急カーブを切るぞ。」
と言うと、みんな「いいぞ!」と歓声をあげるような環境です。
ワクワクする世界が広がっていて、常に変化し続けています。
それを受け入れて熱中すればするほど、楽しいことが待っているのです。
感想
世界最大シェアのリーディングカンパニーとして独走中のNetflixで重役を務めていたパティ・マッコード。
スタートアップから超大企業へと成長するNetflixでの経験が、講演内容にも生きているようだ。
日本企業で働く人にとっては、耳の痛いフレーズが飛び交っている。
規則でがんじがらめにして、社員を大人扱いをしない会社。
成績や顧客満足度以外の、勤務態度で評価する会社。
辞める人に、ネガティブな印象を与える会社。
真実をフィードバックしない上司のいる会社。
このような会社がたくさんあるのではないだろうか。
この内容は理想論に聞こえるかもしれないが、従業員を尊重する企業ほど、優秀な人材を集めていくだろう。
目先の金やブランドよりも、働きやすい職場環境で選ぶのは、この情報化社会におけるスマートな選択だと考える。
そこに楽しさまで加われば、最高の職場になるだろう。
世界中の優秀な人材を発掘できる【TED】在宅勤務がビジネス上有利な理由
「日本で生まれ育ち、現在はカリフォルニアに住んでいるような人だけでなく、世界のどこで生活して働き、目覚め寝る人だろうと、雇うことができます。」
Matt Mullenweg
概要
WordPress創業者であり、Automattic社のCEOでもあるマット・マレンウェッグが、TEDスピーカーに選出された。
在宅勤務が、いかにビジネス上有利か講演してくれた。
それでは早速、紹介していこう。
内容
オフィスで働くことの基本的な問題は、自分の作業環境をコントロールできないことです。
私はマット、Automattic社のCEOです。
WordPress.comやJetpack、WooCommerceなどを手がけています。
800名の社員がいますが、住んでいる場所はバラバラです。
そして、世界の67カ国に散らばっています。
カナダ、メキシコ、インド、ニュージーランド。
一箇所に定住しない人もいます。ノマドです。
キャンピングカーで暮らしていたり、Airbnbを使って旅をしていたり、彼らは週ごと、月ごとに新たな場所へ移動します。
Wi-Fiがちゃんと繋がれば、どこにいるかは気にしません。
この分散的な形態は、たまたまそうなったのではなく、はじめから意識して選択したことでした。
私が「遠隔勤務」という言葉を使わないのは、中心の人々とそうではない人々を、区別しているように感じるからです。
私は自分たちのやり方を、「分散型」と呼んでいて、みんなが対等な立場にいます。
社員が分散した形態というのは、会社を構成する最も効果的なやり方だと思います。
大事なのは、意識してそうすることです。
私がWordPressを立ち上げたとき、最初の20人の社員の多くが、一度も会ったことがありませんでした。
ずっとネット上で一緒にやってきた人たちだったのです。
その形を続けたいと思った理由は簡単です。
才能や知性というのは、世界中の均等に分散されていると思いますが、機会はそうではありません。
シリコンバレーは技術系の大企業が、同じ一つの池で釣りをしているような状態ですが、分散型な会社なら海全体で釣りをすることができます。
日本で生まれ育ち、現在はカリフォルニアに住んでいるような人だけでなく、世界のどこで生活して働き、目覚め寝る人だろうと、雇うことができます。
その人たちは、文化的に異なった考え方や、異なる生活体験をもたらしてくれます。
分散型にしようとした考えの元は、仕事のやり方について、自主性を与えたいとの考えがありました。
好きにスケジュールが組めて、みんな窓のある角部屋で仕事ができ、食べたいものが食べられ、音楽を流すのも静かな中でやるのも選べます。
部屋の温度も調節できます。
通勤時間を節約して、大切なことに時間を割り当てられます。
社員が分散した形態は、技術系企業に理想的なものですが、それで上手くいかない場合はどうするか?そんな質問もあります。
分散的な会社をつくるためには、いくつか方法があります。
まず、「すべてを記録すること」です。
どこにいて、どんなことを考えたかなど、すべてを記録しておけば、他の人がその先を引き継ぐことができます。
異なる時間帯にいる人ともやり取りできるようになりますし、組織の変化や人の入れ替わりにも対応することができます。
次に、「コニュニケーションをできるだけオンラインですること」です。
すべてが公開され共有されていれば、新人も速やかに学べます。
「いいツールを見つけること」
日常的なコミュニケーションやテレビ会議、プロジェクト管理などに使えるアプリやサービスがたくさんあります。
いま仕事のやり方を変えているものは、モノではなく、コンピューター上で使うものです。
協同作業を助けてくれるツールを色々使って見ることで、上手くいくものを見つけましょう。
「生産的な対面時間を設けること」
従来のオフィスでは、年に48週は一緒にいて、長くても3〜4週間だけ離れているという感じでしょう。
私たちはこれを逆にして、短時間で濃密な一緒の時間を設けています。
年に一度の大会合があって、1週間全社員がともに過ごします。
半分は仕事、半分は遊びです。
ここでの主目的は、人々の絆です。
別れるときは皆の意識が合っていて、同僚の間に深い結びつきができています。
1年の残りで協同作業をする時に、この理解と共感が生きてきます。
最後に、「各自が自分に合った仕事環境をつくれるような柔軟性を持つこと」です。
Automattic社では、コワーキング手当があって、コワーキングスペースのために使ったり、コーヒーショップから追い出されないようコーヒーを買えるようにしています。
シアトルにいるグループは、その手当を集めて釣り桟橋に仕事場を借りています。
自宅手当もあります。
そのお金を使っていい机や椅子、ディスプレイなどを買い、各自が生産的に仕事できる環境を整えます。
分散的な形態を導入している会社はまで少ないですが、今後十年か二十年のうちに、世界に影響を与えるような会社の9割は、そういう形態になっていると私は予想しています。
分散形態優先へと進化するにせよ、そういう会社に淘汰されるにせよ、次につくろうとしているものが何であるにせよ、どうすれば世界中の人材を動かし、自律性を与えられるかを考えてみてください。
みんなが働きたい場所で働きながら、全力で何かを一緒に作り上げられるように。
感想
WordPressの創業者が率いる会社が在宅勤務をメインにしていると聞いて、違和感は全くなかった。
それどころか、話を聞いているとあまりにもナチュラルなので、なぜオフィスというものが存在するのか、一瞬分からなくなったほどだ。
技術系の会社であれば、在宅勤務は導入できる。
それでは、営業はどうするかという問題になるのだろう。
営業もいつかはオンライン上ですべて終わらせるように、なるかもしれない。
実施、すでにBtoBでは、オンライン上の営業ツールが誕生してきている。
そして、BtoCの営業は、最後にIT化されていくのだろう。
それにしても、休暇時間の3〜4週間だけで会社を離れるのが一般的だが、(日本企業では2週間程度か)社員が集まるのが1週間程度で、残りの期間はすべて労働場所が自由という点には衝撃を受けた。
完全なる逆転の発想で、世界を変えるような企業のCEOは、考え方が違うと思わされた。
素晴らしい。
日本企業では考えられない発想だ。
彼は、世界に影響を与えるような会社の9割は、分散型企業になるという。
未来を感じさせる彼の話を聞いていると、その考えに説得力を感じる。
どれぐらい時間がかかるのかは不明だが、そして言語の壁は大きいが、日本もゆっくりと変わっていくだろう。